離婚調停を成功させる方法
離婚調停とはどういったもの?
離婚調停は、家庭裁判所で行われるものですが、裁判離婚とは異なり、夫婦間が最終的には円満にお互いの離婚に同意をするためのものです。男女各1名の調停委員が中立の立場で間に立ってお互いに解決に向けて話し合うためのものです。
離婚調停は、裁判にくらべかなりシンプルでお金も殆どかかりません。調停の期間は通常3か月〜6か月くらいで調停は月1回開かれます。協議離婚と同様に両者の合意が必要ですが、調停で話し合った財産分与や慰謝料、養育費などは調停証書にしっかりと記載され、法的執行権がありますので、配偶者が滞納したら強制執行することも可能になります。ところが、この離婚調停ですが、協議離婚と同じで相手との合意がなければ話が進まずそのため、片方に調停を継続する意思がない場合は不成立として途中で終了してしまうことも多々あります。
離婚調停が不成立の場合は、裁判離婚をおこす権利が生まれますので、裁判を起こすつもりでいても離婚調停は通らなければならない道です。裁判の場合は、調停とは異なり、相手の合意なしにも離婚が可能ですが、費用が格段に掛かってきます。また、弁護士を雇うほうが勝利の可能性が高いので、高額な弁護士費用なども考慮に入れる必要が出てきます。調停では、離婚理由になる証拠があったほうが断然有利ですので、調査機関にあらかじめ依頼をして相手の不利な証拠を集めているようにしましょう。
離婚調停で証拠はとても大切
協議離婚が成立しない場合、離婚は調停に持ち込むことになります。離婚調停の場合は、公の場にて双方の合意を得て離婚をするという意味合いのものですので、離婚理由に関して絶対証拠が必要なわけではありませんが、できれば証拠はあった方が、話がスムーズで、そして有利に進むことになります。
特に、相手が浮気をしているらしい、というのと、浮気に関しての証拠を持って提示をするのとでは大きく異なります。そのため、夫が怪しいなと思ったら、日ごろから少しでも多くの情報や証拠を集めておく必要があります。ところで、この証拠ですが、離婚調停の場合は、お互いの合意が得られない場合、すぐに終了してしまう可能性があります。離婚調停が物別れに終わったら、裁判離婚をしなければならなくなります。
夫の浮気の証拠を沢山持っている場合は、離婚調停では、後々の事を考えて小出しにするのも良いかと思います。いきなり沢山の証拠を持っているとひけらかすよりは小出しにしておき、裁判にもつれた時に大きな証拠を提示する方が効果があります。いずれにせよ、離婚の話をする前に、できるだけ浮気の証拠を集めておくことが大切です。自分だけで証拠を集めるのが大変なら、信頼のおける調査機関に依頼をすることも考えましょう。
離婚調停不成立の場合は?
お互いだけの話し合いで離婚がまとまらない場合は、調停に離婚を申し立てることになります。ただし、調停も場所を家庭裁判所などに移して、両者の間に公的な立会人が入って話し合いを進めるものなので、お互いの話し合いがまとまらないと離婚調停不成立になってしまいます。離婚調停不成立については、立会人が判断します。通常毎月1回、大体6回くらいまで行うものも、立会人が成立が難しいと判断すれば、途中で終わってしまうのです。
離婚調停不成立となると、離婚裁判を行う以外に離婚の方法が無くなります。裁判は相手の同意がなくても、裁判官が正しい離婚理由があると判断すれば離婚をすることができますが、裁判にはお金がかなりかかり、また時間も相当費やされます。お互いの社会的イメージもかなり悪くなってしまうので、裁判による離婚はかなり困難だと考えたほうがよいでしょう。どうしても裁判離婚を申し立てたい場合は、相手が結婚に不適任であるという理由の証拠を出来る限り多く集めておく必要があります。
離婚の申し立ての前に、信頼のできる調査会社を通じて離婚の証拠集めをしておくことがオススメです。独自での証拠集めは難しいですし、調査会社に依頼すれば、浮気現場の写真など決定的な証拠を見つけられる可能性も高くなります。