浮気と不貞行為
夫婦が離婚する理由として、浮気を挙げるケースも少なくありません。夫婦関係を継続しがたい事由の中の一つに、不貞行為があります。不貞行為とは、簡単に言ってしまうとそれぞれの自由意思に基づき、配偶者以外の人と肉体関係を持つことをさします。ところで浮気と不貞行為は、常にイコールなのかというと異なるケースも出てきます。
たとえば、他の異性と一緒に食事に行ったり、お酒を2人きりで飲みに行ったりしたとします。明らかに他から見れば、この2人は付き合っているといえます。しかしもし肉体関係をまだ結んでいないのであれば、浮気であっても不貞行為には抵触しません。また男女がキスをしている所を見れば、浮気のように思えるでしょう。しかしキスをしているだけでは、どんなにディープキスであっても肉体関係ではないので不貞行為と認定することが難しくなります。
しかし実際に肉体関係を持っている所を証拠で押さえるのは難しいです。そこで肉体関係があったことを推認できるような証拠を提示すればいいのです。ラブホテルに入って、30分〜1時間出てこなければ肉体関係がそこで行われたことは推測できます。このようなことで、不貞行為を認めさせます。このような証拠集めをする時には、プロである探偵などに依頼をすべきでしょう。
1回限りの不貞行為で離婚は可能か?
離婚の理由の中に、不貞行為があります。これは配偶者以外の異性と肉体関係を持つことです。ところでここで問題になってくるのは、行きずりのような1回限りの不貞行為を離婚の理由として認定することができるかどうかです。1回限りの不貞行為であっても、不貞行為をしたことには変わりありません。しかし裁判まで離婚するしないでもつれた場合、1回限りの不貞行為で裁判所が離婚を認めるかというとなかなか難しいものがあります。
1回限りであれば、まだ夫婦関係の修復は可能ではないかと考えるケースが多いからです。離婚を認めてもらうためには、継続的に交際をして不貞行為に及んでいることを証明する必要があります。実際過去の判例を見てみても、1回限りの不貞行為しか離婚の理由になかった場合、それだけで離婚が認められたケースはありません。
このため、不貞行為を立証して離婚するためには、継続的な行為であることを立証する必要があります。そのためには、長期間の調査をして証拠を押さえる必要があります。そのためには、プロの調査員を使って浮気調査をする必要があるでしょう。探偵を雇って、継続的に肉体関係があることを推認できるような証拠集めをお願いすることです。